社交不安症

大勢の前でスピーチをするのが不安」、「人前で食事ができない」、「人前で字が書けない」、「初対面の人に会う・話をするのができない」などは誰でも経験することですが、日常生活に支障をきたすと、これは治療が必要となります。

人前で顔が赤くなり、汗をかいたり、体がこわばったり、手足がふるえる、胃が重く、痛くなったり、吐き気がしたり、喉がかわく、尿が近いなどの体の症状を認めます。

このため、人前に出ることを避け、一人になりがちになり、他人との交流を避けるようになることがあります。

その人が苦痛を感じると、治療が必要となります。

社交不安障害には、特定場面のみに起こる場合、会議でのスピーチ、人の前で喋ること)などを非全般型。ほとんどの社会的状況に向けられている場合を全般型(例えば人と会話をすること、小グループでの人づきあい、デート、目上の人に話すことなど日常でのほとんどの人間関係を回避する)に分けられます。

非全般型の場合は、支持的精神療法、β遮断薬の一時的服用、抗不安薬のなどの治療があります。全般型では、SSRIが有効であると言われています。

社交不安障害の頻度は、報告により差はありますが、3から13%と言われています。

 

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